<ダニエルの悔い改めの祈り> ダニエル書9:1~10 2026年10月11日

 ダニエルの祈りには彼が生きた時代の背景と彼の独特な人生の物語があります。ダニエルはイスラエルの民を代表して、代わりに悔い改めました。ダニエル6章で彼はいのちをかけて祈りを続けました。毎日3回、時間を決めて祈りましたが、その習慣が命取りとなりました。定期的な祈りが命取りになることを分かっていながら、彼は祈りをやめるわけにはいきませんでした。その理由がダニエル9:2です。

 「預言者エレミヤにあった主のことばによって、エルサレムの荒廃の期間が満ちるまでの年数が七十年であることを、文書によって悟った」

 彼が祈っていた時の王様がダレイオス元年です。ライオンの洞穴に落ちた時の王様もダレイオス元年です。国の回復が目前なので、彼自身のいのちを惜しむところではなかったわけです。先祖の罪によって国が滅びましたので、彼は民全体の代わりに命をかけて悔い改めの祈りをささげました。

1.私達の罪を赦して下さい。

 先祖の罪とダニエルは直接には関係ありません。それでも、彼は先祖の罪を一緒に背負いました。ダニエルは南ユダがバビロンに滅びる前に生まれた人です。国が滅びていくのを目撃しました。青年の時、捕虜になってバビロンに移住させられ、ずっとバビロンで暮らしました。彼は青年の時、一番若い時、一番苦しい時間を過ごしました。理由は先祖の罪です。ダニエルが悔い改めている罪の内容はほとんど先祖の罪です。ダニエル個人と直接関係ないものが多いです。ある意味で彼は被害者です。彼が先祖の罪を背負わないといけない義務はありません。

 それなのに彼は「私たちの罪を赦して下さい」と祈りました。「私の先祖の罪を赦して下さい」ではありません。先祖の罪の中に彼自身も入れました。ダニエル9章には「私達」と言う言葉が特に多いですが、31回もありあります。

 先祖の罪の中に彼自身を入れている理由は何でしょうか? 彼は霊的な責任感を感じました。彼は選ばれた器として、霊的な責任を感じ、その責任を取ろうとしています。もう一つの理由はダニエルの世代に罪の結果が現れています。ですから、選ばれた神の器はこの使命を果たさないといけません。

 ダニエルは歴史の流れを変える働きをしました。ダニエルの時代までは国が滅びる時代でしたが、ダニエルが年老いた時には国が解放され、信仰の自由が与えられる時代になりました。一人の悔い改めの祈りから国の霊的な流れが変わりました。

 私達は知らないうちに先祖から多くの影響を受けました。また、知らないうちに子孫に大きな影響を与えます。私の人生に起こっている課題は私から始まったものもあれば、先祖から受け継いだものもあります。私から始まった問題は私さえ頑張れば無くなります。しかし、先祖から受け継いだものは私一人だけ頑張れば無くなる問題ではありません。私達の魂の中に罪のDNAが流れています。親の世代から受け入れたくない罪の習慣をもらいました。次の世代に伝えたくない罪の習慣を無意識の中、教えています。

 私達はダニエルのような役割をしたいです。自分のことしか考えない時代、極端のエゴイズムの時代ではありますが、私たちの役割はこの国の代わりに悔い改めることです。今の時代がいくらエゴイズムの時代になったとしても、ダニエルのような一人はいます。いくら自分の事しか考えない家庭の中でも、ダニエルのような人が一人はいます。その一人が皆様になることを期待します。誰から強要されたのではありません。誰も強制しません、強制出来ることではありません。自ら進んで霊的な責任感を感じる方がいますならば、その方が家族の流れを変えていくでしょう。

2.あなたご自身の為に聞いて下さい

 ダニエルの祈りのもう一つの特徴は「神ご自身の為に」です。

17主ご自身のために

19あなたご自身のために

 この祈りはそもそも神から出たものです。彼は神の約束が成就されますようにと祈りました。ダニエルが最初、悔い改めの祈りを始めた理由は神のみことばの意味を悟ってそれを信じたからです。2節に「・・私ダニエルは、預言者エレミヤにあった主のことばによって、エルサレムの荒廃の期間が満ちるまでの年数が七十年であることを、文書によって悟った。」

彼はこのみことばを確信したので、命をかけて祈りました。

 祈りは神の約束を信じる人がささげるものです。祈りは一番明確な信仰の表現です。信じないと祈りません。ダニエルは神の約束を信じたので命をかけて祈りました。3節をみると彼は断食もしました。若いときはいつでも断食出来ますが、ダニエルは年老いていました。断食自体が死を覚悟したことでした。

 6章では窓を開いて一日三回も祈りました。他の神に祈るとライオンの洞穴に投げ入れられることを分かっていても、彼は祈りを休むわけにはいきませんでした。彼は神の約束を信じ、この祈りに全てをかけました。この祈りに神は答えて下さるしかありません。ダニエル「神ご自身のために」。

結論

 ダニエルはイスラエルの民が危機に置かれたとき、悔い改めの祈りをささげました。ダニエルのように危機の時代、共同体の為に、家庭の為に代わりに祈りを捧げる一人がいます。 皆様も国を代表して、家族を代表して、悔い改めの祈りをささげてみませんか。