<幼子の名をイエスとつけた> ルカの福音書2;21~23 2025年12月24日

メリークリスマス

 主イエス・キリストのお誕生の喜びが皆様のご家庭の上に、私たち皆の上にありますように。

クリスマスはイエス様がお生まれになった日をお祝いする日です。赤ちゃんが生まれることはとても大きな喜びです。特に、今の時代は子どもが少ないので、一人の赤ちゃんが生まれると嬉しいです。皆様の中でもご自分の小さい赤ちゃんが生まれた日を覚えていらっしゃいますか?

 今まではクリスマスメッセージと言うと2章1―7節でした。イエス様が馬小屋の飼い葉桶にお生まれになった場面が多かったです。今日は珍しく生まれてから八日になったことを中心にお話しさせて頂きます。

 イエス様だけでなく、当時のユダヤ人は生まれてから八日が大事な日です。八日になった男の子は割礼を受けました。男の子は誰でも、生まれてから八日目に割礼を受けました。必ず行う大事な義務です。割礼によって神の民となりました。この日、やっと家族の一人となります。名前もその日に正式に決まります。

 今の時代からすると生まれてから八日目にやっと役所にお届けできる事です。名前も正式にお届けして、家族の一人となることです。法的にもこの地に本当に存在する一人の人間となることです。

 ヨセフとマリアは赤ちゃんの名前をイエスと名付けました。「イエス」と言う名前は胎内に宿る前から天使がつけた名前です。親のヨセフとマリアが正式に「イエス」と名付けたので、これからこの赤ちゃんは「イエス」と言う名前で生きることになりました。いくら天使が「イエス」と名付けなさいと命じても、ヨセフとマリアが別の名前を付けてしまう名前は「イエス」ではありません。しかし、ヨセフとマリアは天使の指示に従って「イエス」と名前を付けました。

 「イエス」と言う名前を持っている子どもはたくさんいました。ですから、ナザレ出身イエスなので、当時の人達は「ナザレイエス」と呼びました。「イエス」と言う意味は救いです。当時はユダヤ人がローマの植民地でしたので、ローマからの解放、救いを求めて、子どもの名前をイエスとつけた人が多かったわけです。他のイエスは、名前はイエスですが、平凡な人生を過ごしました。しかし、イエスキリストはこれから人類を罪から救い出すメシアの働きをします。名前もイエス、33年間の生涯もイエス、救いとなります。

 ヨセフとマリアはその後、一カ月が過ぎてからもう一つの儀式を行いました。神の律法に定められている通りでした。「最初に胎を開く男子はみな、主のために聖別された者と呼ばれる」。最初に生まれた長男は象徴的な存在です。昔、昔、イスラエルの民がエジプトから解放された時、エジプトの長男は全員死にましたが、イスラエルの長男は全員生き残りました。ですから、長男は特別に選ばれた存在です。主なる神の助けによって生き残った者なので、主にささげられ、聖別された者です。ユダヤ人は男の赤ちゃんが生まれると30日間、女の子が生まれると60日間23節のような儀式を行いました。赤ちゃんをくださいましたので、感謝する日です。そして、この赤ちゃんは主なる神からの者なので、主なる神に献げますと言う決心の日です。

 大事な赤ちゃん、大事な命、現在生まれている赤ちゃんも大事な赤ちゃん、大事な命

その時代と今の時代と何が違うのでしょうか? 今の時代は我が子だから大事です。ユダヤ人は神から授かった命だから大事です。今の時代は我が子だから、親の思いのままにします。神から授かった命は親の勝手にしてはいけません。神から授かった赤ちゃんは主なる神の助けによって元気に育ちます。23節はユダヤ人の7・5・3のようなものです。

 23節に「幼子を主に献げるためであった」。

この表現は象徴的な意味です。文字通りに献げるのではありません。私達が使っているような表現で、社会にささげる、国にささげるような表現です。

 けれども、イエス・キリストは未来、実際に、文字通り、ご自身を十字架にささげることになります。ルカの福音書は最初から、イエス様の未来への伏線として「献げる」と言う単語を使いました。そして、母マリアはこれらのすべてのできごとを一つ一つ覚えていました。母マリアはイエスキリストの最初から最後までの生きた証人です。

19節 しかしマリアは、これらのことをすべて心に納めて、思いを巡らしていた。

51節「母はこれらのことをみな、心に留めておいた。」

 この主イエス・キリストは私達に何をくださいましたか? 命さえくださるためにこの地に来られた主イエス・キリストです。皆様には今まで何をくださいましたか? イエス様から何かを大事なものを頂いた人はこれから、誰かに大事なものを分け合うことができます。イエス様から今までまだ何ももらった覚えが無い方は、今年は大事な何かをもらいますように。イエス様は私達皆に永遠の命をくださいました。永遠の命はすでに、皆様の心に届いているのでしょうか? まだ、届いていないでしょうか?